バイク関係

試験場での免許取得に関する実際の経験談

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教習所取得との違い

運転免許を取得する方法は、教習所に通うのと、直接試験場で本番だけ受けるのと2通りありますが、私はどちらも経験してきました。

本番試験の採点基準は教習所も試験場も同じで差はない、というのが建前ですが、特に技能試験(運転試験)は実際のところ体感できるぐらいの差があります
学科試験(筆記)なら○×なので答えははっきりしていて、100問中90問以上の正解で合格というように基準が分かりやすいですが、技能試験は採点基準はあるものの人間の目で直接見て採点されるので、どうしてもバラツキが出ます。

そして、教習所でも試験場でも採点する人の責任は非常に大きいです。だって、採点官が合格のハンコを押せばその人は免許がもらえるわけですから。


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これはある教習指導員から聞いた話ですが、ある人が免許を取った時、教習所なら3年間教習原簿が試験場で保管され、その人が違反を繰り返して免停・免取になったり事故を起こしたり等大きな問題を起こすと、採点官の名前に傷がつくそうです。具体的にどんなペナルティがあるかは分かりませんが、採点官が自分のハンコでOKを出すには覚悟がいるのです。

そのことは試験場の採点官も同じですが、教習所の場合は定員がありますし、何より彼らは商売でやっています。
商売だから生徒(お客さん)の回転率をあげないと売り上げが伸び悩むため、今いる生徒をさっさと卒業させて新しい生徒をどんどん入れていきたいのです。
また、あまり難しくし過ぎると、『あそこの教習所はなかなか取らせてくれない』という悪い評判が立って、新規の生徒が減ってしまうことにもなります。
技能試験の採点基準の中にはハッキリしないものもあるので、そのへんはなんとかボカして、採点基準を守る傍ら一定以上の合格率を維持するようにしているのかも知れません。

対して試験場のほうは商売ではなくお役所です。
受験しに来る人が増えようが減ろうが、関係ありません。
なので、技能試験の時も採点基準をキッチリ守り、曖昧なところは厳しめに見てきます。

具体例を1つ挙げると、

教習所へ通っていたときは、卒業検定でも『自分が必要と判断したら、足を着いて止まっても減点しない』と言われていましたが、
試験場では、『一時停止や信号待ち等以外で足を着くと”転倒”とみなして失格とする』だったのです。

この例に限らず、教習所は許されていたことが試験場では許されない、ということが少なからずありました。
試験場での受験について色々ウワサ話が飛び交っていますが、教習所と試験場の両方を経験した立場から言わせてもらえれば、

厳しい試験であることは間違いない

です。

なぜそんな厳しい試験にチャレンジしたのか、試験場取得で何が得られたのか、私なりの経験をもとに説明していこうと思います。

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厳しいと言われているからこそ、真相をその目で確かめたかった

原付、小特以外の免許を教習所へ通わずに取得する飛び込み試験(一発試験)。
その方法で取得できることを知ったのは18歳のことでした。

手っ取り早く取得できるなんて夢のようだ!

しかし、その考えが甘かったことを思い知らされるのでした。

当時原付しか持っておらず、小型二輪のスクーターが超うらやましかったので、小型限定二輪免許を飛び込みで取得しようと思い立ちました。
何かと周りにひけらかすことが好きだったので、友達にはもうすでに取得したかのように話しまくっていました。
しかし、みんな口をそろえて言うのです。

  • 採点する人は警察だぞ!そんなのムリに決まってる!
  • 俺の知り合いにも受けた人いたけど、何回も落ちたぞ!
  • ああいうのは過去に免許持ってて免取り食らった人間が受けるもんだ!

と。
そして、やはりみんな言った通り厳しくて、初めて受けた時は1分も経たずに試験官から、

減点超過で試験終了で~す!

自信があったわけではありませんでしたが期待が大きかったので、現実に打ちのめされた私はその日ただ茫然としていました。
しかし、懲りずに2回目も受けましたが、結果は不合格。

小型二輪免許はすぐにでも欲しいぐらいだったので、さすがにここは一旦諦めて教習所で基礎から習うことにしました。

厳しいと言われているからこそ、チャレンジしてみたい!

その思いが再燃したのは3年後。
普通二輪(400cc)まで取得していてマイバイクが250ccになっていた時でした。

飛び込みで大型受けてみようかな…

250ccで満足していたので、すぐにでも取らねば!という強迫観念はなかったため、軽いノリというか、一度飛び込みで取得できた時の気持ちを味わってみたい!という理由でした。
なので、結局1年目に2回、2年目に2回、3年目に5回というふうに飛び飛びで受け、通算9回目で合格しました。
今度は小型の時とは違って、普通二輪である程度基礎が分かっていたし、試験課題も波状路が追加されてそれ以外の課題も少しクリア条件が厳しくなるだけだったので、何とかなるだろうと思っていましたが、想像以上に険しいものでした。
普通二輪までは教習所で取得しましたが、教習所で言われたことのないことを指摘されたり、『イケる!』と思っても最後の最後で減点超過になったり…。
合格する人の数は、多い時でも20人ほど受けて3人程度で、ゼロの時ももちろんありました。

あ~、やっぱり厳しいなぁ~

しかし、早く免許が欲しかったわけではないので、チャレンジは続きました。
そして、最後に受験したときに初めてコースを完走し、試験官から、

じゃあ、△時になったら○番窓口の前で待っていてください

と初めての言葉を聞いた時、ようやく合格したんだと思いました。
そして、正式に合格発表で自分の名前を見たとき、なんだか『やったぞ!』というよりも一気に身体の力が抜けた覚えがあります。

免許取得後、周りにひけらかし、

  • 『え!?マジで?教習所行ってなくても取れるん?』
  • 『お前、天才か?』

など、嬉しいコメントが続出!
しばらく悦に浸って帰ってこれませんでした(笑)

人によっては、厳しい意見を聞くと委縮してチャレンジをやめてしまう人もいますが、非常にもったいないです。
色々なウワサ話をはねのけて、『きちんとやれば、合格できるんだ!』と自分の目で確かめられたことは、ある意味自慢です。

試験場でも合格するためのやり方があります。
それは、過去に免許を持っていようといまいと、関係ありません。

厳しかったからこそ得られたもの

合格した日、免許はその日のうちに交付され、合格までの道のりの険しさに比べて合格後の手続きが拍子抜けするぐらい簡単でした。。

あんなに苦労したのに、こんなにあっさり??

しかし、試験場へはマイバイクで来ていて、その帰り道は自然と安全運転になっていました。

教習所で免許を取得することを、『免許を買いに行く』とも言ったりします。
つまり、お金さえ出せば簡単に何とかなるので、せっかくの免許があまり大切にされず、道交法も”守らされている”と感じるのだと思います。

道交法に限らず、決まりやルールを”守らされている”と感じているうちは、事故や災害はあまり減らないでしょう。
飛び込み試験で合格して以来、苦労して取得した免許を大切にしようと思いました。

厳しいからこそ、取得することの苦労を知ったので安全運転に努められる!

そのとき初めて、心の底から『事故を起こすまい!』『周囲の模範になろう!』という気持ちがわいてきたのです。
一時期は免停寸前まで点数が溜まっていたときもありましたが、飛び込みで免許取得して以来15年、無事故無違反です。
・・・と言いたいところですが、先日、高速道路上で同乗者がシートベルトをしていなかったので15年ぶりに青キップを切られました(泣

以前なら、違反をしたとき『あ~あ、また反則金かよ…。カネなくなるわ…』と、完全に自分本位な気持ちになっていました。
しかし、15年ぶりにキップを切られた時、まるでガンの告知を受けたようにショックでした。
シートベルトなので、点数だけで反則金はナシです。財布にダメージはありません。
でも、今の自分にとってそんなことはどうでもよく、せっかく15年間も守り続けていたものが一気にパーになった虚しさがこみあげてきたのでした。
人間はときどき失敗するものだと分かっていても、自分はずっと100点でいたかった…。

無事故無違反は試験場で免許を取得した私のプライドです。
プライドが高い人は嫌われるといいますが、これは周囲の模範になるためのプライドだと思っています。

『現職の警察官に直接認められた免許を持っているのに、
こんな所で違反なんかしている場合じゃない!』

試験場での取得を通じて、そういう気持ちに変わっていました。
そして、初めてルールを”守らされている”という自分本位な気持ちから脱却できたと思いました。
結果、自分や周囲の人間を守ることにつながるので、試験場受験で苦労した見返りは相応に大きいと感じています。

試験場受験にチャレンジしようとしている方へ

ここまで読んでいただき、試験場受験は非常に険しいものであることが分かって頂けたと思います。
早く安く取得できるメリットにだけ目がいくと、現実に打ちのめされてしまうでしょう。
私の知り合いでも何人かチャレンジした人がいましたが、大部分の人は途中で諦めました

何より軽い気持ちで受験に臨むべきではないことは絶対に言えると思います。
大型二輪の受験当初は私も軽い気持ちでしたが、いつしか本気モードになった時色んな文献を調べながら猛練習に励んでいて、自分なりにコツをつかむために思考錯誤していました。

試験場での受験を考えている方は、この私の体験談から『厳しい試験である』ことを理解されたうえで、強い意志力を持ってチャレンジしてほしいと思います。

 

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