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髪の毛をカットするとき、たいていはプロにお願いしているかと思いますが、理容院もしくは美容院に行くことが大半ですね。
美容院なら¥5,000前後、理容院だと安くて¥1,000ぐらいが相場でしょう。
そして、短髪ならだいたい1~1.5ヶ月ぐらいで見苦しくなってくるので、そのくらいのスパンで通わなくてはなりません。
特に、既婚者でかつ小遣い制の方で、散髪代も小遣いでやりくりするように言われている方は相当きついと思います。
また、どんなに腕の良い美容師でも、100%自分の好みに合わせてくれるか?というと、微妙に違っていたりするものです。
なので、セルフカット(自分で切る)の方法を覚えましょう、というのがこのページのねらいです。
始めにお断りですが、このページで説明するやり方は、バリカンを使用しない美容院方式のやり方になります。
普段バリカンでカットしてもらっている方は…ゴメンナサイ!
バリカンのやり方を説明している他のページを参考にしてください。
ては、説明していきます。
失敗の少ないカット方法はこれだ
まず最初に、セルフカットをやるの道具が必要ですが、管理人が実際に使っている道具を紹介します。
- カットはさみ
- 梳きばさみ
髪の毛を梳く(量を減らす)ためのハサミ
※カットはさみと合わせて¥5,000程度のものが良いが、最初は100均のもので味見する。 - ヘアカッター
写真のような、髪の毛を通すだけで梳けるもの。
- クシ
- ケープ
UFOのように360º全方向から髪の毛をキャッチするタイプ - 掃除機
- 粘着式クリーナー
- 手鏡
- カミソリ
セルフカットを始めた当初は、ときどきお口直しの意味でプロにも切ってもらっていました。しかし、セルフカットを続けていくうちに慣れてきてお口直しも必要なくなったとき、カットのたびに『ハサミが重くて手が疲れる…』と感じるようになりました。
それまで、100均のハサミを使っていましたが、2本で¥5,000程度の職人仕上げの上質なものに変え、手の疲れがなくなってストレスフリーになりました。
注意点
時間は余裕を持って
セルフカットは思っている以上に時間のかかる作業であり、かれこれ5年続けている管理人でも30~40分かかります。
また、管理人の方法はカットの後すぐにシャワーで切りくずを洗い流すため、合わせて2時間くらいはフリーの時間が必要です。
なので、前後に大事な予定を控えていたら、日を改めたほうが無難です。
夏は部屋を涼しく、冬は暖かくする
夏場のある日にカットしたとき、おでこから汗が噴き出してきて髪の毛がベトベトになり、切りくずが顔につきまくってイライラし、カットが雑になって仕上がりも汚くなったことがあります。
また、身体に付いた切り屑をすぐにシャワーで洗い流せるよう真っ裸になりますので、冬は暖房を入れておかないとものすごく寒くなります。
なので、部屋の温度は汗をかかず、かつ寒くなりすぎない温度にしておきます。
パッツンNGならハサミは絶対横に入れない
カットはさみを髪の毛に対して横方向(バッサリ切る方向)に入れると、ワッキーや蛍原徹の前髪のようないわゆる『パッツン』になります。
意図的にパッツンにするなら良いですが、パッツンが嫌なら絶対にハサミは横に入れてはいけません。
切る量は控えめに
まだ長い、量が減っていないという場合はやり直せますが、切りすぎたり減らしすぎてしまうとどうにもなりません。
もう少し切ったほうがいいかなと思っても、思いのほか短くなったり量が減っていたりします。
特にプロを卒業し立てでセルフカットが初めてという方は、切り足りないと思うぐらいがベストです。具体的には5ミリ~1センチ短くなっていたら十分です。
ハサミの開閉幅は最小限に
これから具体的に説明していきますが、『ハサミを全開に』という指示がなければ、ハサミは最小限に開くようにしてください。
そうすることで、指を切るリスクを減らせます。
言うまでもなく自己責任です
セルフカットは無料なのが最大のメリットですが、結果は全て自己責任になることが最大のデメリットです。
少しでも不安を感じたら、後悔する前にプロにお任せするのをオススメします。
表題で『失敗が少ない』と謳っていますが、やはり人間が作業することに絶対はありません。『最悪の場合、坊主になっても構わない』というぐらいのマインドで挑んでください。
いざ、ハサミを持って挑戦!
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いよいよ、セルフカットの具体的な方法を説明していきますが、管理人がカットするときは、
前髪→サイド(トップも含む)→バック
の順が最もやりやすいです。始めはこの順序でやって頂いて、あなたが最もやりやすい順序を見つけていってください。
最初に、70センチ~1メートルくらいの間隔で合わせ鏡を作ります。三面鏡があればなお良いです。
そして、髪の毛が衣類につかないように真っ裸になり、ケープをセットしてください。
前髪の切り方
前髪は顔の正面にあるので切りやすいですが、顔のイメージを大きく変える要素です。
長すぎるからと言って横向きにバッサリ切ってしまうと、取り返しのつかないことになります。
やり方としては仕上がりのイメージ通りに毛流れに沿って慎重にハサミを入れて、こまめに鏡で確認しながら仕上げていきます。
数ミリ切るだけでかなりイメージが変わるので、2~3ミリ切ったら確認するぐらいがちょうど良いです。
鏡で見るときも、近づけるのと遠ざけたのとでは見え方が違います。不思議ですが、互いに見えない部分が見えてくるというか…この感覚は説明しづらいので、実際にカットするときに意識してみてください。
サイドの切り方
サイドは切るよりも量を減らすイメージを持ったほうが良いでしょう。
サイドを切るとき、
- 耳の周り
- もみあげ
- トップに近い位置(トップも含む)
の3ブロックに分けてカットしていきます。
耳の周りともみあげはカットはさみと梳きばさみ、トップに近い所は梳きばさみのみで整えていきます。
耳の周り
最初に耳の周りについて、毛先を耳にかける場合とかけない場合に分かれますが、かけない場合はカットはさみのほうをメインにして耳の周りの形に沿って切っていきます。
耳にかける場合は、最初にカットはさみで、顔の前にいくほど長めに残すように整え、切り口が不揃いになるように毛先を中心に軽く梳きばさみを入れます。
トップに近い位置
①長さを短くする
最初に、左右両サイドの髪の毛を斜め上に広げて長さを確認します。
短くしたいときは、必ず先にカットはさみで短くしていきます。
数ミリカットする度に、必ず両サイドを広げて左右のバランスを確認してください。
②量を減らす
量を減らす場合も、左右のバランスに気を付けながら作業していきます。
確認のしかたは、ある程度減らしたらクシでとかして鏡で遠巻きに見てください。
このように、カットと確認を繰り返して仕上げていきますが、サイドを耳にかけない場合はイメージ通り切っていけば良いです。
ただし、耳にかける場合は毛先~トップのボリュームを減らしすぎないことに気を付けてください。
もみあげ
<剃って整える場合>
もみあげは、V字にするかフラットに剃るかの2パターンがほとんどだと思います。
剃る場合はイメージ通りやっていくだけですが、剃りすぎと左右アンバランスには注意してください。
<垂れたもみあげを切って整える場合>
対してこちらは美容院的な方法なので剃るよりは難しいですが、焦らず進めていけば大丈夫です。
この場合、フラットに切り落とすことはほぼ無く、V字にすることが大半かと思うのでその方法で説明していきます。
①イメージの形+αに整える
表題で+αをつけ足したのは、この後の手順で不揃い感を出しながら量を減らしていくので、いくらか残しておくという意味です。
最初にカットはさみでかたどっていきますが、必ずV字の側面から細くしていき、先端はその延長と考えてください。というのも、もみあげが長いからといって先端をダイレクトに切ってしまうと、思った以上にフラットになるからです。
②量を減らす
形が整ったら、少し思いきった方法で量を減らしていきます。
もみあげの根元(トップ側)に梳きばさみを横向きに入れてハサミを全開にします。そして、半分だけ閉じてまた全開にします。次にもみあげ長さの半分の位置にハサミを移して、同じように半分だけ閉じます。
一例として、もみあげを半分に分けましたが、もっと細かく分けても構いません。どの分け方がベストかはその人それぞれですので繰り返しやっていって身につけるしかありません。
こうすることで、もみあげの先にいくほど量を減らすことができます。
バックの切り方
言わずもがな、バックは最も難しいです。
慣れないうちは、仕上がりを誰か別の人に見てもらうと良いかと思います。
このとき、いよいよ合わせ鏡の登場です。
①襟足以外、全体的に切る
合わせ鏡にすると左右逆に写って、手の動きがアベコベになりがちなので、ヘアカッターを使います。ヘアカッターはクシでとかすように髪の毛を通すだけで切れ(量を減らせ)ますが、髪の毛が少し引っ張られるため痛みを伴います。
そして、何より簡単にサクサク切れるので、気持ち良くなって切りすぎてしまうこともあります。
バックの長さは、合わせ鏡をしながら手で広げて確認し、ボリュームは左右横を向いて膨らみ具合を見ます。
②襟足
最後に、襟足が最大の難所です。
切り方は前髪と同じようにやっていきますが、ハサミがかなり入れにくいです…。刃が90°曲がったハサミがあればそれを使ってもいいでしょう。
もうひとつの方法として、ひたすら梳きばさみを使って量も長さも減らしていき、不自然に長く残ったところだけをカットはさみで切るのもあります。
最後の確認
全て一通り手を入れたら、
- 左右アンバランスな所はないか(意図的な場合は別)
- 不自然に長く残った所はないか
- 近づいて見ても、遠巻きに見ても納得できるか
を確認します。
また、自分目線でOKに見えても、初めのうちは家族や友人にも見てもらうとなお良いと思います。
後処理にも方法がある!
無事にカットが終わってホッとしたいところですが、髪の毛の切りくずをキチンと処理せねば大変なことになります。
①最初にケープ上に残った髪の毛から
ケープは意図的にパタパタしなくても、片付けるときに髪の毛が残っていればあちこちに散らばります。
しかも、髪の毛は静電気を帯びているので衣類なんかにくっつくと処理が大変です!
ですので、ケープ上に残った髪の毛は、大きくまとまったものは素手で取ってポイし、まとまらずに散らばった切りくずは粘着式クリーナーでできる限り全部取るようにします。
このとき、ケープの裏側も意外に付着しているので、一通り粘着式クリーナーをかけるようにします。
②上から順に切りくずを処分
美容院や理容院は切りくずがケープと床以外に落ちないようになっていますが、自宅だとカットする場所に洗面台や机があることが大半だと思います。
当然、床以外に切りくずが付着するので、上から順に粘着式クリーナーと掃除機を使って1つ残らず処理します。
③シャワーで頭と身体を洗い流す。
最後に、自分の身体についた切りくずを洗い流しますが、このときにも注意点があります。
まず、切りくずがタオルに付着しないように気を付けてください。そうなってしまうと、1本1本手で取らないと取れません。
洗い流すときは、頭から順に洗い流していきますが、流れた水が身体の他の部分にかからないよう、頭だけを排水溝に向けて突き出して洗い流してください。水と一緒に切りくずが流れるので身体についてしまいます。
また、髪の毛の奥に切りくずが入り込んでいるので、髪の毛をほぐしながら念入りに流してください。
その後、上から順に洗い流していきますが、体毛が濃い部分は切りくずをキャッチしてしまっていることがあるので、髪の毛と同じくほぐしながら洗い流します。
おわりに
いかがだったでしょうか?
初めてセルフカットで自分の髪の毛を切る人にとっては、最初のワンカットが恐怖だと思います。
管理人も始めたての頃は、1回ハサミを入れただけで何本もの髪の毛がパラパラパラ…と落ちていくのを見ただけで怖くなりました。。
失敗したら元の長さに伸びるまで待たねばなりませんから、その恐怖心は誰にでもあるでしょう。
不安を和らげるためには、やはり少しだけ切りながらこまめに確認するに尽きます。
冒頭では2時間以上確保するように言いましたが、2時間どころか半日取ってもいいぐらいです。
そのくらい慎重に作業して徐々に慣れてくれば、切る感覚が身に付いてきて30分前後で出来るようになるでしょう。
このページを見ている方は、出費の抑制だけでなく、こだわりの貫徹、興味本意、…きっかけは様々かと思いますが、このページが少しでも役に立てれば嬉しいです。
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