免許を取る方法として、
- 普通に教習所へ通う
- 試験場で直接受験する
の2通りがあることは、すでに説明したとおりです。
そしてこのページでは、試験場での直接受験(一発試験、飛び込み試験)で取ろうとしている人向けに、一発試験の覇者たちが何をしてきたかについてお話していきますが、いちばんのポイントは情報収集です。
教習所であれば、イチから教官が手取り足取り教えてくれますが、一発試験だと全て自己責任になります。
自分に必要な情報を確実に聞き出し、練習に落とし込んでいき、合格するためのコツを掴んでいく。この繰り返しが必要なのです。
ここでは、いんたれスクエア管理人が試験場受験を通して必要だと思う情報を伝授していこうと思います。
コツを掴むための情報収集とは?
走るコースについて
試験で走るコースを熟知しておくことは基本中の基本ですね。
それができていないということは、知らない土地を地図を持たずに旅することと同じです。
また、コース順序がしっかり頭に入っていると、次の動作のスタンバイができるので、それだけで余裕が出ます。
『コース図ぐらいは…』と言いたいところですが、このサイトでは大阪・門真試験場のコース図には力を入れたので、そちらを参考にしてみてください。
また、コース図を眺めていると何となくイメージはできますが、想像するのと実際とは違うことが多いです。
その差を埋めるためにも、コースの下見は必ずやるようにしましょう。
試験が始まる前、コース解放しているところが多いので、その時間を大いに有効活用し、走るコース通りに歩いて安全確認などの最終チェックをします。
合格している人、惜しいところまで走り切った人は、ほぼ決まってそのチェック作業をしていますから、絶対にコースの下見はするようにしてください。
そして、コースの順序にもクセがあります。
特に、管理人が受験した大阪の門真試験場の二輪第3コースは、序盤にスラローム⇒一本橋が続き、その後左に急旋回するコースになっています。
しかもそれまでにUターンが2回も続くので合図の出し方も難しくてその部分で大幅減点を喰らい、その後の一本橋で落輪する受験者も続出し、さらにその後の急旋回でセンターラインを割って試験中止という受験者も少なくありません。
一部のウワサでは、実力のある受験者以外はさっさと落として試験時間を短縮しているのではという話ですが、本当のところは分っていません。
そうした受験者がニガテとしやすい部分が続くこともコースのクセですので、そのクセに応じた練習をするというところも情報収集の一つです。
試験車両の特性
コースだけでなく、試験で使われる車両にもクセがあります。
- アクセルの反応
- ブレーキの利き具合
- 足つき性
など、色々な面で運転しやすい/しにくいが変わってくるし、その判断のポイントは人によって違ってきます。
管理人の場合は、”小回りの利きやすさ”が気になるポイントでした。
なにせ、コース序盤に急旋回があってそこが管理人にとって一番ニガテなポイントでしたから、徹底的に調べました。
試験車両はCB750/ホンダで、メーカの諸元表を見れば最小旋回半径が出てくるので、コースサイズと照らし合わせて『ギリギリだな…』と感じたのです。
そして、練習場へ行って試験車と同じ車両で徹底的にUターンを小さく回る練習をし、余裕で回れるように準備しました。
なので、少なくとも試験車両の車種ぐらいは知っておかないと合格は難しいと思っておいた方が良いです。
そして、それと同じ車種を扱っている練習場を探し、その車両の特性に慣れておくことです。
自分に合う練習施設と指導者
そして、指導者や練習場所も自力で探さなくてはなりません。
試験のためといえども免許がない状態で勝手に路上や空き地などで練習することはできませんから、届出教習所などの時間練習を利用します。
大阪なら『加美自動車教習所』がありますが、その他の都道府県であればまた別の場所があります。
ただ、届出教習所があっても二輪免許に対応しているかどうかまでは分かりませんので、各教習所へ問い合わせてみると良いでしょう。
試験場はお住まいの都道府県のところでしか受験できませんが、練習だけならどこの県でもできるので、遠慮なく問い合わせてみると良いでしょう。
合格者の体験談
○○試験場は難しいのか…?
そういったことも、実際に受けてみた人に聞くのが一番です。
当然、人によってもともとの腕の良さや練習にかけた時間も違いますから、感想は一人ひとり違いますが、その人たちは実際に試験場で受けて合格していますから、いちばん確実かつフレッシュな情報を持っているともいえます。
管理人が受験したのは10年以上前なので、情報は正確ですがフレッシュではないので、最近の体験談を参考にしてみましょう。
というわけで、できるだけ新しい体験記が寄せられているページを探してみたところ、都道府県別/受験車種別に投稿がまとめられているページを見つけました。
これらはすべて、実際に受験して合格した人たちの生の声ですから、単なるウワサ話ではない正確な情報です。
ぜひ参考にしてみてください。
”ヌシ”の言うことは無視
教習所の中や学校内など、発言力を持った”ヌシ”のような人っていますよね。
周りの人はその人の言うことを信じてしまいがちなので、自分もそれに流されて『本当のこと…なんだろうな』と信じてしまう現象が起こります。
これはある種洗脳に似ていて、非常に厄介です。
しかし、時としてそういうヌシの発言も事実無根だったりします。
特に、教習所に居るヌシの言うことには絶対惑わされないようにしましょう。
そのヌシの人だって同じ生徒ですから立場も同じはずですし、そんなに免許に詳しいのなら既に免許を持っているはずですよね。
管理人の場合、小型限定二輪免許をどうにか安く取得できないか考えて飛び込み試験を受けることを周囲にひけらかしたところ、
- 『警察官が採点するから絶対に通してくれないぞ!』
- 『ああいうのは、昔免許を取ったことのある人が受けるモンだよ!』
など、とにかく厳しいことを言われてきました。
結局、小型二輪は諦めましたが、その後大型二輪と普通免許を一発試験で受験して取得しており、一発合格ではありませんでしたがそこまで回数をかけずに合格することができました。
ウワサ話はその内容に根拠がなくても信用してしまいがちで、管理人も当時は惑わされていましたが、
しっかりポイントを押さえていれば、一発試験合格も夢ではない
ことが実体験を通して知ることができました。
そうした体験から、ウサワ話はしょせんウサワ話でしかないことを知り、それ以降免許取得に限らずそういった話はうのみにしないようにしています。
いずれにしても、しっかりと情報収集できていれば、そういった事実と関係ない話を信じ込むこともなくなります。
難しいことに成功した人は”自立”している
これまで、正しい情報を確実に入手する情報収集の話をしてきましたが、それに限らず、運転免許の一発試験など難しいことに成功した人というのは、総じて自立できています。
そしてもし、カベにぶち当たったとしても、また自分で解決のために情報収集してそれを乗り越えていけます。
逆に、なかなか自立できない人は常に誰かに依存しています。
- 試験合格のために必要な情報が何なのか分っていない
- 何が分からないのか、何が問題なのか理解できていない
- そもそも、自分の苦手分野が意識できていない
など、全部を指導者に解決してもらおうとします。
免許取得に関してはみなさんが無事に運転を覚え、街なかでも安心して運転できるように育て上げるのが指導者のつとめですが、さすがに一人ひとり何がニガテなのか把握するのには限界があります。
もちろん、分からない部分まで自分で調べて解決しろというわけではありませんが、少なくとも自分がニガテとしているところは自分で把握し、それを乗り越えるために指導者を活用するという姿勢は必要です。