進撃の巨人でナイルの側近、調査兵役の声優・小松昌平が、全人口で上位2%のIQを持つ者だけが入会できるメンサ(MENSA)の試験に合格したことを発表しました。
声優・小松昌平、「MENSA」合格を発表 全人口で上位2%の高IQ集団入り https://t.co/jgxSjlZHNR#小松昌平 @shohei_k0414
— AbemaTIMES (@AbemaTIMES) September 16, 2019
声優でメンサ会員となったのは、小岩井ことりに続いて2人目となり、男性では初めてでした。
仲のいい声優・永野由祐と出演しているYouTube番組『男子力向上委員会』の中で、以前から挑戦したいと言っていたことが受験のキッカケだったそう。
それだけ難しい試験に合格したなら、それなりの学校を卒業したのかと思いきや、高校はどこか分かっておらず、大学にも進学していないようです。
しかし、メンサ会員になったからといっても、年収が上がるなどの分かりやすいメリットはないのが現実です。
ただ、高知能者ならではのメリットがそこにはありました。
新たに声優が合格したということで注目が集まりそうなメンサについて、
- どんな人が入会できるのか?
- 会員になったメリットは?
- 他のメンサ会員の有名人は誰がいるのか?
など、この記事でお伝えしていこうと思います。
メンサとは?
どんなもので、何ができるのか?
メンサとは、人口上位2%の知能指数 (IQ) を持つ人たちの交流を目的とした非営利団体のことです。
人口の上位2%なので、一言でいうなら”選ばれし天才”です。
そして、メンサの団体としては非営利てすから、天才同士が集まって天才ならではの商売をするなど、そこからお金を得る活動をしているわけではありません。
日本国内では、『JAPAN MENSA』というメンサの団体がありますが、そこの公式サイトをのぞいてみると、正直、何かの宗教かと思うほど胡散臭く感じました。
ただ、メンサは世界各地に支部があり、そのJAPAN MENSAは最近になって正式な支部として認められ、TVなどに出てくる機会が増えたといいます。
そして、メンサ会員には何ができるのか?というと、
- 例会への出席
- SIGを立ち上げる
主にこの2つです。
例会のほうから見てみましよう。
日本では月に1回銀座で開かれ、その例会がメンサがメインとしている活動です。
その内容は、学術的な講演会が中心。
メンサ会員にはあの茂木健一郎先生もいらっしゃって、例会では茂木先生の講演を聴けるチャンスもあるそうです。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%82%E6%9C%A8%E5%81%A5%E4%B8%80%E9%83%8E)
例会では、講師も参加者も最後には声がガラガラになるまで激論を交わすそうで、そこまで語り合えるのは高知能者ならではでしよう。
そして、SIGのほうは学校の部活動みたいなものといえば分かりやすいでしょうか。
自分がハマっている趣味のサークルを立ち上げてメンバーを募り、メンサ会員同士で趣味の活動をするというものです。
他にも、例会後の食事会などのイベントがあって、最近のメンサ会員たちはそういった交流目的で参加する人が多いと言われています。
メリットや意味
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先ほども説明したとおり、収入面でのメリットは全くないのが現実です。
ただ、高知能ゆえに周囲と波長が合わない人が同じ境遇の人と集まり、共感し合うという意味では有用だと感じられています。
元カレがメンサ会員で二回ほどメンサの例会に連れてってもらったけど、あれは「頭よすぎて同類が少なくてしんどい」から参加してる人が多いと思う(元カレがそうだった)
— えり (@simeno_yuki) September 14, 2018
メンサのルーツをたどってみると、メンサを設立したのはイギリスのランス・ウェアという人で、設立のキッカケは彼の妹でした。
彼の妹は高いIQの持ち主だったゆえに男性が誰も近づいてこず、それを不憫に思った彼が「高IQクラブ」という名前で今のメンサを立ち上げ、同程度のIQを持った人だけ集めた、いわゆる高IQ者どうしの合コンパーティーのようなものでした。
やはり高IQの持ち主は学術的なことが好きな人が多く、月に1回の例会で講演者や他の参加者と激論を交わすのが楽しいと感じるようです。
また、しいて言えば、有名人の会員と仲良くなれるチャンスがあることですね。
例会で小岩井ことりさんに会えるなら、全力でメンサ受けるんだけど、流石にそれはないだろな。でも、小岩井さん目当てでメンサ受ける人出そうな予感。時頭が良い声優オタってそこそこ居そうだし。 https://t.co/ts1W0KX1a3
— 黒猫@羽生結弦選手と同じアンダーアーマー買おうか悩み中 (@nekotonegima) April 3, 2019
のちに紹介しますが、有名人でメンサ会員の人は少なくなく、その人たちと直接接点が持てるのはある意味ステータスを感じますね。
入会資格・方法、必要な費用
会員資格
そして、メンサの会員になるには?ということですが、まず入会資格については、
15歳以上で、人口の上位2%以内の知能を持っている人
これだけです。
他の条件は何もありません。
ただ、一度受験して落ちると、最低1年間は受験できないようになっていて、3回落ちると二度と受験できない仕組みです。
受験者数、合格率
受験者数は、毎回だいたい1会場に20名程度で、全50会場ありますから各回の全受験者数は1,000人程度ということになります。
そして、合格率はおよそ50%だそうです。
ん??
上位2%では?
いえいえ。
全受験者数の2%ではなく、全人口の2%の知能があるか?が合格ラインなので、もっというとそれを満たせば全員合格もあり得るわけです。
上位2%ってどんなレベル?
具体的に、上位2%のIQはどの程度か?というと、ズバリ!IQ=133~134になります。
(出典:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%B5)
また、学力偏差値でいえば、70~71の間に相当します。
数字だけだと想像しにくいですが、偏差値70以上というと、大学の医学部レベルです。
普通に『頭いいね!』っていうようなレベルではありませんね。。
偏差値は学力だけですが、IQとなると、
- 言語的知能
- 論理的・数学的知能
- 空間的知能
- 音楽的知能
- 身体的・運動的知能
- 対人的知能
- 個人内知能
日常生活におけるあらゆる能力が測られ、それらの総合能力が上位2%ですから、何か一つ、二つが飛び抜けて得意であっても意味がないうえに、東大生が受けても合格できないことだってあります。
逆に言えば、学力は目立って良くなくてもメンサには一発合格できることもあり得ます。
大学に通っていない小松昌平がメンサに合格したことが何よりの証拠でしょう。
受験料・会費
メンサ会員になるにもオカネがかかります。
受験時、合格後、それぞれの場面でかかるオカネはというと、
受験料10,000円+初年度年会費3,000円+翌年年会費3,000円+会員証発行料2,000円=18,000円
メンサ会員の年会費は3,000円
(テーブルスレスで)
コストコの年会費が約4,000円ですから、まぁ、年会費は安くもなく高くもなくといったところですね。
会員の平均知能指数(IQ)は?
では、実際にメンサに合格した人はどのくらいのIQがあったかというと、大体ですが、130程度と言われています。
IQは完璧に正確なものではなく、プラスマイナス5程度は誤差が出るそうですから、先ほど説明した133~134という基準を少し下回っていても、合格できる可能性はあるでしょう。
ただ、125以下で明らかに届いていない場合は、合格の可能性は非常に低いと思います。
MENSAにはどういう過去問が出題されたのか?
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これを見て、受けてみたいと思い立った人は実際のテストでどんな問題が出たのか、気になるかと思います。
しかし、過去問は公開されておらず、受験者にも口外は禁止されています。
大学入試とは違って、その人本来の能力を見るのが目的ですから、しっかり対策をされると困るのがホンネなんでしょう。
一生のうちに3回しか受験できないのも、そういう理由だと思います。
とはいっても、気になるものは気になるので、ウワサベースの情報を紹介しておきます。
本番の入会テストの概要
MENSA入会テストは全45問を制限時間30分で解いていくものです。
出題は、入試のような教科の問題ではなく、パズルや暗号を解いていく系統の問題です。
WAIS-Ⅲに代表される知能検査の問題に近いものが出題されます。
入会テストと似た例題
ならば、知能検査がどんなことをするのか知っておけば、メンサ入会テストの傾向がおおかた掴めるので、それを紹介してきいましょう。
<1>
(出典:https://matome.naver.jp/m/odai/2142831789583017201)
<2>
(出典:https://napure.net/tv-534-6467)
さて、いくつ分ったでしょうか?
本番の試験では、これらと似たような問題が出題されるので、手ごたえを感じたら受験してみても良いかもしれませんね。
また、過去問は公開されていませんが、メンサ会員が監修した問題集は出ているようですので、紹介します。
他にMENSA会員の有名人
小岩井ことり
(出典:https://www.dtmstation.com/archives/51998906.html)
2017年にはサザエさん(豆千代役)、2018年には弱虫ペダル GLORY LINE(岸神小鞠役)をつとめた彼女。
29歳の時の2019年4月2日にメンサ会員となりました。
受験のキッカケは、たまたま遊んだIQゲームのスコアが意外に良かったことで、もしかしたらメンサもイケるのでは?と思ったそうです。
岩永徹也
(出典:https://news.livedoor.com/article/detail/14450187/)
「仮面ライダーエグゼイド」の仮面ライダーゲンム・檀黎斗役などが有名な俳優。
2013年2~7月、『テラスハウス』(フジテレビ)に出演ていたことで人気を博しました。
2013年に入会テストを受けて会員となり、クイズ番組『タイムショック』でも活躍していました。
そんな岩永徹也ですが、もともとは薬剤師を志していたそうで、福岡大学の薬学部を出ています。
大学の偏差値は55程度で、中の上といったところ。そこまで飛び抜けているわけではないようなので、勉強の出来不出来とはあまり関係ないようですね。
宇治原史規
(出典:https://shae-bear.com/archives/1364)
こちらは言わずと知れたインテリ芸人。
国立大阪教育大学付属天王寺高校→京都大学法学部の経歴の持ち主なので、先ほど紹介した会員に比べれば、サプライズ感はないでしょう。
宇治原がメンサ会員となったのは2011年、関西ローカルのテレビ番組内でメンサの入会試験を受けて合格し、芸能人では初のメンサ会員となりました。
お笑いコンビ『ロザン』として活躍する傍ら、あらゆる知的番組に出演してインテリぶりを発揮し、2014年9月から追手門学院大学客員教授に就任しています。
川村優希
(出典:https://www.centforce.com/profile/t_profile/kawamurayuuki.html)
『スッキリ!!』(日本テレビ)のコメンテーターとして出演していることで知られている彼女もまた、宇治原に負けずとも劣らずのインテリぶりです。
横浜市立大学の医学部を卒業して医師免許を取得し、現役の臨床医として勤務しています。
まとめ
声優では2人目のメンサ会員となった小松昌平。
その他多数の有名人が在籍するメンサに今後また注目が集まりそうです。
そのメンサですが、人口の上位2%の知能の持ち主だけがなれる会員制コミュニティで、入会テストに合格さえすれば入会できます。
しかし、そのチャンスは一生のうちたったの3回。よほどの自信があるとき以外は受けないほうが得策でしょう。
上位2%なのでIQはだいたい133~134ぐらい。テストに合格するには少なくとも130以上は欲しいところ。
出題は、IQの測定テストと似た問題が出ますが、本番テストの過去問は一切公表されていません。
ただ、メンサ会員が監修した問題集は市販されているので、それでおおよその傾向はつかむことができそうです。
しかし、そんな難関な試験をクリアしても、年収が上がるなど誰でもわかるようなメリットはありません。
しかし、
- 高知能者同士の激論会
- 周囲と波長が合わないという運命共同体
- 有名人の会員と直接接点が持てるチャンス
という、高知能者ならではのメリットがあります。
有名人の会員としては、小松昌平以外に、小岩井ことり、茂木健一郎、岩永徹也ほか多数在籍しています。
茂木先生は、例会の講師としても壇上に立つ機会があるので、少なくとも茂木先生の講演は直接聴くことができます。
メンサ会員になるメリットを感じるかどうかはあなた次第!
我こそはと思い立ったら、受けてみるとあっさり合格するかも知れません。
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