(出典:ダイハツ陸上競技部)
1月26日に行われた大阪国際女子マラソン(於:ヤンマースタジアム長居)。
優勝者はダイハツの松田瑞生選手で、記録は2時間21分47秒。
東京五輪派遣設定記録の2時間22分22秒を突破し、五輪出場に大きく前進しました。
マラソンといえばシューズ。
シューズといえば最近話題のナイキの厚底『エアマックス』が思い浮かびますが、彼女はそんな厚底ブームに逆らい、ニューバランスの非厚底で見事勝利を飾りました。
このままナイキの厚底ブームがしばらく続くか?と思われた矢先の出来事に、ナイキ社員も少し焦りを見せたのではないでしょうか。
そこで今回この記事では、松田瑞生選手が履いていたニューバランスがどれほど評判なのか?そして、商品名は何なのか?調べていきたいと思います。
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松田瑞生選手のニューバランス(NB)の商品名は?何シリーズ?
って、見出しに書く前に答えを明かしていますが、彼女が履いていたランニングシューズの商品名はNBの『HANZO V2』シリーズである可能性が非常に高いです。
彼女の履いている靴が分かりやすく映った写真を紹介します。
大阪国際女子マラソン。
なにわの腹筋女王、松田瑞生
胸を叩いた拳を高く振り上げMGC設定タイム
2時間22分22秒
を大きく上回る✨2時間21分47秒✨でゴール‼️
東京マラソン最後の一枠
GET!!!!!!!!✨おめでとう❗️👏👏👏👏👏👏👏✨ pic.twitter.com/4oaxmSaLwE
— くさがみRシン (@kusagamirin) January 26, 2020
シューズの側面に大きく『N』と書かれているので、ニューバランス製なのは間違いなさそうです。
そして、『HANZO V2』の実物はというと・・・
(出典:ニューバランス)
とてもよく似ています!
ほぼ間違いなく彼女が履いていたシューズでしょう。
ニューバランス(NB)『HANZO V2』とは?
キーマンは三村仁司さん
早速、松田瑞生選手について調べていくと、三村仁司さんという人がヒットしました。
見村さんは、2006年に黄綬褒章を受賞したシューズ職人で、高橋尚子選手などを筆頭にシューフィッターとして選手個人に合った靴の調整をされ、好成績に導いてきた立役者です。
もともとアシックスに勤務されていた三村さんは2009年に定年退社し、シューズ工房『ミムラボ』を設立しました。
翌年~2017年まではアディダスと専属アドバイザー契約を結んでいて、それが解消された2018年からニューバランスの専属アドバイザーに就任しました。
もともとニューバランスはトップランナーから眼中にないメーカーでしたが、三村さんが専属に就いてからは一変することに。
箱根駅伝を沸かせた新旧「山の神」今井正人選手・神野大地選手がキッカケだったようで、彼らもアシックスからNBへ乗り換えたとされています。
そして、三村さんは厚底シューズに対して、
クッションが厚すぎる。特につま先のクッションは疲れの原因になる
という反対意見を持っていて、まさにナイキに宣戦布告したようなものです。(逆?)
三村さんがNBで手掛けているのが、表題で紹介した『HANZO V2』シリーズで、その中にさらにRモデルとSモデルがあり、Sは最上級モデルで対象はフルマラソン2時間半前後のエリートランナー用、Rはフルマラソン3時間前後のシリアスランナー用という位置付けです。
そして、三村さんと松田選手との関係は、彼女が高校1年生の時から続いていて、その頃から三村さんが手がけたシューズを愛用しているそうです。
そして、レース前のニュース記事ではこんな報道がされていました。
伝説の職人・三村仁司氏作のニューバランス社の非厚底シューズで挑む。
先ほど紹介したように、三村さんがニューバランスで手掛けているシューズといえば・・・『HANZO V2』になりますから、やはり彼女が履いていたシリーズに間違いないかも知れません。
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クチコミは?
2020年1月26日現在、Amazonでの口コミは、
4.5点/5点満点(投稿数45件)
でした。
満足度90パーセントということで、かなりの高評価であることが分かりますね。
まずは肯定的なクチコミから。
いままで「裸足感覚」とか「足袋の感覚」という表現にぴったりのランニングシューズとの出会いはありませんでした。
HANZO S V2に関しては、脚とシューズがまるでひとつになったという印象が強いです。
おそらく、これは踵がしっかりとホールドされているからでしょうか。
このホールドにより、多少、前足部分に余裕があってもシューズの中で足が動くことがないため、安心感と安定感を感じるのだと思います。
自分の脚で地面を掴みながら走る感覚は、ランニングが本当に楽しくなります。ただし、HANZO S V2は、脚への衝撃がモロに身体にきます。
そのため、自分は、HANZO S V2をレース用ではなく、スピード練習用に使用しています。
HANZO S V2でインターバル走の練習をすると、とても楽しいですよ。
いいシューズなので、ランナーのみなさん、ぜひ体感してみてください。
色違い、(リピート)二度目の購入です
足裏の三点支持(1親指の付け根、2小指の付け根、3そして踵)に
体重の移動を感じなが走れます。
ネジレ、ブレを感じることなく安定した走りで快適です。
そして何よりも、自分の足にピッタリ合っているのがよいですね。
かつて、マラソン選手と靴職人のストーリーを描いたドラマ『陸王』が放送されていましたが、あのドラマでは”足袋を履くような感覚のシューズ”を開発することでしたが、まさにそういった足袋を履いているような違和感のないところが評価のポイントでした。
一方、否定的な意見としては、
軽いが裏の滑り止めがすぐに磨耗してしまった。
残念・・・
底が薄い分、減りが早いのかも知れませんが、『全然ダメ!』というレベルでもないようですね。
当然好みは分かれますが、厚底に抵抗のあるランナーであれば重宝されそうですね。
値段はどのくらい?
『HANZO V2』には色んなモデルがあり値段もまちまちなのですが、楽天市場で見た限りは、
6,000~13,000円程度
が相場でした。
ちなみに、松田瑞生選手が履いていたものとよく似たモデルで、9,570円です。
このモデルだと送料無料ですが、別のモデルを選ぶと799円の送料がかかることがありますので、購入の際はご注意を!
まとめ
大阪国際女子マラソン優勝者の松田瑞生が履いていたとされるニューバランス(NB)の『HANZO V2』シリーズ。
シューズ作りを手掛けた三村仁司さんと同じく、厚底シューズに対して肯定的でない考え方を持ち、見事に厚底ブームに打ち勝ってくれました。
そんな『HANZO V2』シリーズは満足度が高く、足袋を履くような感覚で違和感がないことが評価ポイントでした。
一方で否定的な意見もあり、薄底ゆえに減りが早いことでした。
値段はバラツキがあり、6,000~13,000円ほど。
トップランナーも履いているシューズとしては、割とお手頃ではないでしょうか。
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