(出典:iRONNNA)
NHK・Eテレの障害者バラエティー番組『バリバラ桜を見る会~バリアフリーと多様性の宴(うたげ)第1部』の再放送が直前になって差し替えられるという事態になりました。
差し替え後の放送は、昨今の社会問題で話題になっている"外出自粛”に関する内容。
外出自粛がなかなか浸透しない中での放送なので、内容的にはもっともらしいのですが、深夜番組ですからそんなに見ている人は多くないはず。
ネットからは、『なんで中止になったの?』『何かの圧力なの?』など、突然の放送中止に対して疑念の声が聞こえてきます。
そして、再放送予定だった番組には、ジャーナリストの伊藤詩織さんが出演する予定で、かつて性犯罪被害に遭った方でした。
その加害者・山口敬之氏が現政権との関係がウワサされていたということで、政府の圧力という線が非常に濃厚です。
そこで今回この記事では、バリバラの再放送が直前で差し替えになった理由について、山口氏の政権との関係を見ながら分かりやすく紐解いていこうと思います。
バリバラ・伊藤詩織さん出演回の再放送、差し替えの理由
伊藤詩織さんの事件とは
(出典:ハフポスト)
すでにご存じの方も多いことだと思いますが、彼女は2015年に山口氏から望まぬ行為の被害を受けたということで、裁判を起こし勝訴しています。
そもそもの発端が、伊藤さんが山口氏のもとに就職に関する相談を持ちかけたことでした。
その相談とやらは2人で会食をしながら行われましたが、伊藤さんは多量のアルコールで意識を奪われてしまい、そのままホテルで望まぬ行為をされたということで被害届を出しました。
証拠はホテルに設置されたカメラやタクシー運転手の証言など多数にわたり、山口氏も言い逃れできない状況だったのか、容疑を大筋で認めていました。
しかし、裁判で伊藤さんが勝ち取ったのは慰謝料のみで、準強姦容疑で山口氏に逮捕状が請求されたところまで事が進みましたが、それが直前で取りやめになり、不起訴処分になったと言われています。
不起訴に至った理由というのが、安倍政権が絡んでいるのではというウワサにつながったわけです。
加害者・山口氏と安倍政権との関係
(出典:J-CASTニュース)
山口氏はニューヨーク・タイムズ紙に「安倍晋三首相の伝記作家」という肩書きを付けられるほど安倍首相と仲が良く、安倍政権を擁護する著書を出している人物です。
また、かつての森友問題に関しても、コメンテーターとしてテレビ番組へ出演し、政権に向けられる疑念を交わしてきました。
さらに、首相夫人の安倍昭恵が、山口氏のCebook投稿に対して”いいね”の反応を示す行動を起こしていたことも明らかになりました。
このことからしても、山口氏と政権とは何らかのパイプでつながれていて、そのことが不起訴処分になった理由として濃厚なのではと言われていました。
バリバラ・伊藤詩織さん出演回の内容とは?
さて、番組放送が直前で差し替えになるということは、よほどその放送内容に不都合があったとしか言いようがありません。
いったい、どんな内容だったのでしょうか。
再放送ということなので、すでに放送されていて内容や感想について語られている情報があるはずですね。
しかし、その放送内容というよりかは、『NHKが過激すぎる』という感想に近いものがたくさんヒットしました。
内容は、さすがに反政権の人々もちょっとドン引きするようなもので、登場人物が『アブナイゾウ』やら『無愛想太郎』など、政権の中核的重要人物をパロったものでした。
番組タイトルにも『桜を見る会』というワードが入っていますから、真っ向から政権批判というのがありありと伝わってくるものです。
さすがにこれだと、圧力というよりかは”是正措置”と言った方が正しいのかも知れませんね。
まとめ
伊藤詩織さんが出演するNHKのバリバラ放送回の再放送分が4月26日深夜、直前で差し替えられるという事態になったことを受け、その理由について政府からの圧力という線で調べてきました。
確かに、伊藤詩織さんに対する加害者・山口敬之氏が政権の重要人物と関わっているという情報はたくさん出回っていて、伊藤さんがメディアに出演することが政府にとっても不都合なのではという勘繰りはあながち間違いではないでしょう。
しかし、この番組自体があからさまに政権批判で、タイトルに『桜を見る会』と入っていることからしてもそれが伝わってきます。
圧力なのか、是正措置なのか定かではありませんが、この番組そのものが政府に影響をもたらしているのは間違いなさそうです。